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「あすなろ村の惨劇」はもう始まっている

  「あすなろ村の惨劇」に次の一節があります。
  「まず、A市では郵便局がコンビニやレストランを始めたことで、近くの古いお店がつぶれた。つまり、民業圧迫になってしまったわけだ。」
  民主党の安住議員が衆院特別委員会でこれを紙芝居にし、民営化を批判したところ議場は爆笑の渦になったといいます。でも、笑い事ですましておれない事態がほんとうに起きようとしているのです。いや、起こっているといってもいいかもしれません。

  7月9日朝日新聞「私の視点」で「郵政民営化『文具店も町から消える』」と題して横須賀文具事務用品組合副会長の品川哲朗さんが次のような投稿を寄せています。
  「これまで全国に2万5千弱ある郵便局は、その文具や事務用品を地元の文具店から調達していた。一方、文具店側も切手やはがきの販売を請け負い、両者は緊密な関係を築いてきたものと思っていた。
  それが郵政公社になって民営化という大波にさらされると、文具事務用品をメーカーが運営するネット通販会社から全国一括購入すると決めた。さらに、不安に陥れるのは民営化後、郵便局がこういったネット販売を自治体や法人企業、個人に向けて展開するのではないかということである。すでに、そうした会社の1社は1万1千の郵便局と提携し『ゆうパック』によって集配郵便局からの配送を誇らしげに広告している。
  郵便局は地域の中核的存在である。そこが地域の商品調達を放棄し、これまでの歴史やつながりを断ち切ってしまっては町は成り立たなくなってしまう。郵政民営化が地方都市の破壊を助長することにならないのか、参院で再度議論してほしい。」(要旨)

  いかがでしょうか?
  地域社会の中核が、民営化によって地域社会の破壊者になる危険性が指摘されています。もう一度、郵政公社のあり方や「民営化の功罪」をじっくりと議論すべきではないでしょうか?
  拙速は避けなければなりません。

7月5日、衆院本会議での5票差の可決
世論はどう見たのか?

  5日から6日にかけての共同通信社の緊急世論調査によると昨年12月の調査以来約7ヶ月ぶりに小泉内閣の支持率は4ポイントダウン不支持が8ポイント増え、不支持が支持を上回りました。郵政民営化についても反対が賛成を僅かですが上回りました。そして、今国会での成立については実に73%もの人たちが慎重ないし反対と回答しました。
  さらに調査では、「採決における造反議員の行動」について質問し、「大いに理解できる」「ある程度理解できる」と回答した人が50%、「理解できない」が47%と今回の行動について理解している人が多いことが分かりました。「理解できない」と回答した人の中には、なぜ、そういった行動がとられたのか「わからない」という意味から「理解できない」と回答した人も多くいると思われます。こんごもっと減っていくものと思われます。

反対票を投じた自民党議員のみなさんの潔いコメント

  各紙に掲載されていたコメントをひろってみました。

  「政治家としての信条に従った。有権者に説明できる行動だ。これからどうするか冷静に考えたい。」(小西理議員)
  「セーフティネットとしての郵便局を慌てて株式会社にする必要はない。党執行部の締め付けは気にしていない。みんなが己の思うのもに沿って行動した結果としての賛成になったのだから、それでいいのではないか」(田中英夫議員)
  「選挙になっても堂々と(反対理由を)有権者に説明できる。必ず国会に戻ってこれると信じている」(今村雅弘議員)
  「鹿児島の437局のうち417局は三事業一体でも赤字だ。修正案では地域の局が維持できない」(森山裕議員)
  「反対票を入れた方はよくやってくれた。今の執行部のやり方はおかしいというのが圧倒的に皆さんが思っていることだ」(綿貫民輔議員)
  「惜しかった。脅かしのテクニックがある程度功を奏したのだろう。情けない。第2ラウンドは完璧にノックアウトしますよ」(亀井静香議員)
  「これだけの批判の数字は郵政だけでなく、小泉純一郎首相の政治手法への批判だ。」(野呂田芳成議員)
  「法案の中身以上に、党運営や党内民主主義を破壊する強引なやり方に、党のため良くないという思いが結集した。」(平沼赳夫議員)
  「残念。厳しい中でも疑問を感じる人が多くいたことを参院にしっかり受け止めてほしい。」(野田聖子議員)
  「政府はこの声を重く受け止めとほしい。国民の7、8割は反対だ。修正も形だけで、賛成できない。」(後藤晟一議員)
  「最初の立場を貫いて反対票を投じた。懲罰を受ける覚悟で信念を貫いた。(所属する森派には)退会届を出した。」(城内実議員)
  「党内議論でも郵政改革で貴重な意見が出たにもかかわらず、政府ははじめから結論ありきで無視した。多くの反対票はそれに対する意思表示だと思う。これで一定の歯止めがかかったので、参院審議でさらに議論を深めることを期待したい」(小泉龍司議員)。

  いかがでしょうか?
  造反された方々の行動は多くの国民が理解しています。必ず、有権者に理解されることと思います。
  野田聖子議員は、「首相はもはや天下無敵ではない」ともコメントされていますが、そのとおりです。小泉強権政治の終わりの始まりを切り開いたという意味でも今回の大造反に私たちはエールを送りたいと思います。

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  今回反対を意思表明し「賛成」を投じられた皆さん!
  いろんなご事情があったことは推察します。でも、もっとご自分の信念とこれからの地域社会をどう守るのかという観点から地元の声を大切にしてほしかったと思います。7月6日朝日新聞に「賛成」投票者氏名が記載されていました。私たち市民は、造反した議員のみなさん達だけでなくあなた方の名前もこの際記憶にとどめておきたいと思います。

◆自民反対派の「賛成」投票者

  これまで反対派会合に参加するか、党の関係部会で反対の意思を表明した自民党議員のうち、衆院本会議で賛成票を投じたのは以下の通り。(敬称略。無所属で自民党会派の議員も含む)

【旧橋本派】 岩崎忠夫、岡本芳郎、加藤勝信、鴨下一郎、木村隆秀、小坂憲次、佐田玄一郎、笹川尭、田村憲久、竹下亘、津島雄二、仲村正治、西銘恒三郎、萩野浩基、三原朝彦、山口泰明、渡辺博道 
【堀内派】 植竹繁雄、上川陽子、北村誠吾、実川幸夫、寺田稔、平井卓也、二田孝治、増田敏男 
【亀井派】 伊吹文明、宇野治、谷公一、中野清、永岡洋治、西川京子 
【山崎派】 稲葉大和、坂本哲志、平沢勝栄 
【高村派】 伊藤信太郎、河本三郎、砂田圭佑 
【森 派】 宮下一郎  【小里派】 佐藤勉   【河野グループ】 桜井郁三 
【二階グループ】 江鉄磨  【無派閥など】 秋葉賢也、井上信治、菅原一秀

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どう考えてもおかしな郵政民営化
参院で徹底的な論戦を!!

  審議が始まって1ヶ月あまりが経ちました。しかし、いまだになんで郵政民営化なのか、政府与党の切り口もぐらついたままです。
  先に紹介した民業圧迫問題、その他にも竹中疑惑、郵政民営化フライヤー戦略IQ軸問題、修正案の問題など審議とともに疑問が解けるのでなく逆に深まるばかりです。郵政民営化はどだい大きな無理があるからこのようなことになっているのではないでしょうか?

  市民・利用者の立場に立って、これからの超高齢化社会の到来、過疎化、貧富の拡大など5年10年先の日本や社会を見据えた論議を参議院でも期待しています。良識の府たる参議院の存在意義が問われる1ヶ月がはじまりました。

【お願い】 「市民監視ネット」の国会傍聴ニュースへのご意見ご感想をお寄せ下さい、また、できれば郵政民営化についてのご意見をお寄せ下さい。サイトで順次ご紹介させて頂いています。
http://www.ubin-watch.net

これまでの主なニュース


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