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小泉首相の郵政民営化は
徳川綱吉の「お犬様」政治

  2.13市民のつどいで講演頂きました立命館大学の高橋伸彰先生から郵政民営化と小泉政治について寄稿していただきました。先生のご承諾を得て、国会傍聴ニュースに掲載させて頂きます。(ニュース編集部)


  たかはし のぶあき
  日本経済研究センター、通産省企画室主任研究官、米国ブルッキングス研究所客員研究員。99年4月より立命館大学教授。著書に「設備投資と日本経済」(東洋経済新報社)「数字に問う日本の豊かさ」(中公新書)「優しい経済学」(ちくま新書)「『郵政民営化』への尽きない疑問」(雑誌「世界」04年12月号)など多数。

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  郵政民営化は、その是非を正面から議論するのではなく、政権が「権力」を濫用して無理やり通そうとする様相を強めています。まさに「恐怖政治」以外の何ものでもありません。
  丁寧に説明することと、ゆっくり話すことの間には何の関係もありません。
  そんなこともわからない人間を、わずか40%足らずの内閣支持率欲しさに総裁・総理にしておいていいのでしょうか?自民党は公党としての資質が問われています。参議院で採決する前に、臨時の党大会でも開いて小泉総裁を罷免するのが公党としての筋です。

  そもそも、小泉首相は郵政を公社化して、その後は民営化の議論はしないと法律で決めたときの内閣の閣僚です。また、竹中郵政民営化担当大臣は、小泉政権に入る前までは郵政民営化には反対を唱えていました。その二人が、こぞって郵政民営化推進を唱えているのは、それが自分たちの政治生命の延命化につながるからであり、今日まで小泉政権が持ちこたえたのも「改革」の名の下に警察権力や公安情報あるいは税務情報などを使って、自分たちの政敵をある意味で「粛清」してきたからです。
  まさに、恐怖政治によって小泉政権は生き延びてきたのです。その馬脚がいま見えはじめているのです。それが、郵政民営化をめぐる自民党反対派に対する締め付けという名の数々の「粛清」です。

民営化を阻止する以外に郵政にネットワークを守れない

  郵政民営化には何の正当性もありません。だから、なぜ民営化が必要なのかを正面から語ることは、もはや不可能となっているのです。
  そして、竹中大臣得意の、民営化しないと「将来、大変なことになる」という、人々に対する「脅し」戦略がまかり通りはじめているのです。要するに、放っておいても治る病気を、いま「手術しないと将来大変なことになる」と脅して、無理やり患者を手術台に載せて、メスで切りまくるようなことをしようとしているのです。

  民営化に際してどんな約束をしても、たとえ、それを法律にしても、小泉首相と竹中大臣は、数年も経つとそんなことは忘れて、平気で違うことを言いはじめるでしょう。そのときの理屈はただ一つ「環境が変わったのだから昔言っていたことなど守ってなんかいられない」です。
  彼らの言うことがいかに信用できないかは、これまでの彼らの言動を見れば明らかです。
  したがって、どんなに国会の答弁で、郵政民営化をしても「あまねく公平なサービスについてはこれまで通り維持する」と答弁しても、一切信用できません。君子は豹変することがあっても、単に豹変するだけの政治家は無節操なだけです。だから、民営化を阻止する以外に、郵政のネットワークを守る手段はないのです。

  小泉首相と竹中大臣が、これまでについてきた嘘の数を見れば、郵政民営化の将来も見えてくるはずです。
  民営化さえしてしまえば、あとはつぶれるとか、赤字が増えるとか言って利用者を脅して、サービスを切り料金を値上げし郵便局を閉鎖していくに決まっています。そのとき、民営化国会で言っていたことと違うじゃないかと言ったところで、きっと小泉や竹中は次のように反論するでしょう。「あれはそのときはそうだったかもしれないが、いまは事情が変わった」と。だから、民営化しても・・・云々という答弁は一切信用してはならないのです。

郵政民営化は21世紀最大の国家的「スキャンダル」

  問われているのは民間でもできるかできないか、ではありません。郵政サービスは社会にとって必要なサービスか否かです。
  社会にとって必要なら、民営化しないほうが事業体としては望ましいのです。
  民営化すれば「公益企業」といえども、安全や信頼よりも利益を重視するようになります。それは、電力会社の原発事故や、JRの安全投資の軽視などをみれば明らかです。アスベストや薬害などの「公害」も結局は民間企業の利益重視の「結果」です。

  小泉首相の郵政民営化は、まるで自分が戌年生まれだから「お犬様」を大事にしようと言って、人間を地べたに直接座らせ、犬を座布団のうえに座らせた徳川綱吉の「お犬様」政治のようです。そんなことは綱吉にしかできなかったように、民営化も小泉首相にしかできない話なのでしょう。そして、小泉に盛んに尻尾を振っている竹中大臣は、まるで当時の柳沢吉保のようです。
  郵政民営化が明治以来の大改革だと言うなら、その考えこそ江戸時代の徳川綱吉以来の大「愚行」です。

さよなら郵政民営化!さよなら小泉内閣!
   郵政民営化法案を廃案に!市民集会

と き  7月29日(金)18:30〜20:30
ところ  社会文化会館 参加費500円
国会報告
  福島瑞穂さん(社会民主党党首)
アピール
  市民団体、労働組合など
主  催
  郵政民営化を監視する市民ネットワーク

  小泉の「脅し」に屈してはなりません。このまま法案が通るようなことがあれば、郵政民営化は21世紀最大の国家的「スキャンダル」として歴史に残るでしょう。
  自民党が壊れても、日本経済の安全と信頼を守り利用者の安心に応える気概と見識が、いまの参議院議員には求められているはずです。そうでなければ、参議院は廃止したほうが良いのではないでしょうか。

高橋 伸彰(立命館大学教授)

  高橋先生が今年2月に大阪で行われた講演は市民ネットのウェブサイトでご覧になれます。
  http://www.ubin-watch.net

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